当店の商品は、職人および作家が一点一点手作りしたものです。
そのため、一つ一つ微妙に大きさや長さが違ったり、木目や釉薬の色の出かたに違いがあります。
機械で大量生産した工業製品のような正確さや等しい色味はありません。
しかし、昔から受け継がれてきた技術を習得した職人や作家が心を込めて作った作品は必ずみなさまの生活を豊かにしてくれることと思います。
微妙に違う形や大きさ、色味も手作りならではの個性としてお楽しみいただけると幸いです。
また、一つ一つ人の手で作った温もりあふれる道具たちは、長く使うためにはちょっとした手間がかかりますが、手をかけてあげればあげるほど、使っている人のカラーに変化してくれます。
毎日のちょっとした手間を惜しまず、末永く可愛がっていただけると嬉しいです。
*木工製品について*

オイル仕上げの器、トレーは天然オイルを塗って仕上げています。
食材を直接乗せてお使いいただけます。
使うことでオイルが浸みこみお手入れにもなりますので、気軽にお使いください。
もしシミになってしまっても、オイルでお手入れしているうちに徐々に馴染み目立たなくなります。
使った後はできるだけ早く汚れを落としてください。
また、洗剤のご使用はできるだけ控えてください。木を保護している油分を落としてしまい、痛みが早くなります。
どうしても油分や汚れが気になるときは薄めた洗剤をつけた柔らかいスポンジで洗ってください
水へのつけ置きは材を傷めますのでおやめください。
洗った後はできるだけ早く水分を拭いてあげてください。トレーなどは洗わずに布巾で拭くだけでも十分です。
表面が乾燥した感じになりましたら、食用油(荏胡麻油や胡桃油いいですが、なければオリーブオイルなど)を布で刷り込み、余分な油を拭いてあげると長持ちします。
また、木は生きていますのでトレーやボードなど一枚板のものは乾燥による反りが出る場合があります。(特に冬場)
その場合は反っている内側の面を下にして置いておいていただくと平らに戻ります。
反りが出やすいものは保管時も立てかけたりせず平らにして置いていただくと平らなままお使いいただけます。
全て一本の木から切り出し、一枚の板にしているものですので、多少の歪みや反りは手をかけ、お手入れしながらお使いいただけますようお願いいたします。
また使わずに仕舞ったままにしておいても乾燥して反りが出ます。
常に使ってあげることが作品を長くお使いいただくコツです。
染みや材の色などの経年変化や、乾燥防止のお手入れなども含め、手仕事の作品の良さをお楽しみいただけると幸いです。
漆塗りの製品は、すでに漆によって表面にコーティングされていますので、特別なお手入れは必要ありません。
使用した後はできるだけ早く汚れを落とし、乾かしてあげてください。
(漆の作品も使わないと乾燥により歪みが出るのは同じです。仕舞いこまず日々使ってあげてください。)
長年のご使用により漆面が痛んできた場合は塗り直し(有料)も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
塗り直しのメンテナンスにより、より長くお使いいただけます。
*竹製品について*

竹は水分を嫌います。
濡らした後や洗った食器をかぶせて使った後は、陰干しして完全に乾燥させてください。
乾燥が十分でないとカビの原因になります。
また、蕎麦ざるは蕎麦やうどんのでんぷん質が残っていますとカビの原因となりますので、使った後はしっかりと洗って乾かしてください。
時々、熱湯を回しかけてから乾燥させていただくとカビの予防になります。その際はやけどにご注意ください。
竹製品の保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。
ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
*マタタビのざるについて*

マタタビのざるは、とても吸水性がよく乾きも早いのですが、梅雨の時期はカビやすいので、お使いになられましたら、よく汚れを落とし、ぶら下げてできるだけ早く乾燥させてください。
できればお使いになられた後は通気性の良いところで陰干しして完全に乾かしていただくのが一番良いです。
その際、熱湯を回しかけてからぶら下げていただくと早く乾き、カビの防止にもなります。やけどにはくれぐれもご注意ください。
マタタビの米研ぎざるは吸水することによってより柔らかくしなやかになるので、お米を傷めにくく、美味しいご飯を炊くことができます。
また、お使いになる前に10分ほど水につけておくと、蔓がふくらみざるが締まるので、研ぐお米をより傷めにくくなります。
網目は細かく、お米が詰まることはほとんどありませんが、もし詰まってしまった場合は無理をせず、ざるを乾かしてからさかさまにしてポンポンと軽くたたいていただくと簡単に取れます。
私の個人的な感想ですが、またたびの蕎麦ざる、米とぎざるはともに、使い始めに毎回水にくぐらせて一度きれいな水分を含ませてあげることにより、その後蕎麦や米の余分なでんぷん質を含むことがなく、カビにくくなるように思います。
お使いになられる前、水にくぐらせるひと手間をお勧めいたします。
マタタビの米研ぎざるは使っていくうちに徐々に米渋で黒ずんできますが、ご使用に差支えはございませんので安心してお使いください。
*陶器について*

土もの(陶器)は土の粒子と粒子の間に隙間があり、その隙間に料理の汁気や油がしみ込んで汚れとなります。
ご購入いただきましたら一晩水につけておきますと目がつまり汚れが付きにくくなります。
また、器を使う前に10分以上水に浸け、浸ける時間がないときは水にくぐらせて濡らしてから拭いてお使いください。
器に水を含ませることで、汚れやニオイがつきにくくなります。
水に浸けた際、しみのようなものができることがありますが、土の粒子の隙間に水分がしみ込んだもので、異常ではありません。乾燥させればまた元に戻ります。
器によって、焼いた後の土と釉薬の収縮率の違いによって、器の表面に細かいひびのような模様が入ることがあります。これが貫入と呼ばれるものです。
使っているうちに徐々に貫入に色が入りますが、異状ではありません。
アンティークの食器にはよく見られるもので、使い込んだ器の味とご理解ください。
使用したらできるだけ早く洗ってください。
汚れたまま放置したり、汚れた水に浸け置きするとしみやニオイがつくことがあります。
食洗器のご使用はお控え下さい。
洗った後は、布巾で拭き、その後自然乾燥で完全に乾かすことを心がけてください。
陶器は思った以上に水分を含みます。湿っているとカビやニオイの原因になります。
また、電子レンジご使用の可否は器によりますが、陶器はできる限りお控えください。
すぐに壊れることはありませんが、陶器は水分をたくさん含みますので、水分の振動によって食材を温める電子レンジは、長年のご使用によりヒビや欠けの原因になります。
*ほうきについて*

自家製のほうきもろこしを使って作っておりますので、穂先が汚れたら洗えます。
汚れた部分のみ水で洗い、完全に乾燥させてください。(全体を濡らすのはおやめください)
収納は、ぶら下げて保管してください。
他のものと一緒に棚に入れたり、立てかけて収納したりすると穂先が曲がり、元に戻らなくなります。